- アメリカの人気企業の多くは、入社に大卒資格を必要としていない。リンクトインによると、ある職種では大卒ではない人材が多くなっている。
- 大手企業のエグゼクティブは、大卒資格は仕事を始めるために必要か否か疑問を呈し始めている。大卒ではない人材を多く採用し始めている企業もある。
この流れが日本に到達するのは何年後になるのか?
すぐそこまで来ているような気もしますし、まだまだ主流にはならないだろうという気もします。
テクノロジーの進化により、この数十年でこれまで世の中に存在していなかった職業や産業が生まれ、従来の学歴信仰が揺らぎ始めているといった風潮は否定できないと思います。
Googleで検索すれば1秒で答えにたどり着ける英単語や歴史年表を丸暗記し、その点数の良し悪しで優劣を競いふるいに掛けることにどれ程の意味があるのか?
教育の専門家ではないので、「日本教育のココがおかしい!こうあるべきだ!」といった内容は論じることが出来ませんが、最近の入試や採用に関するニュースを見て感じたことをツラツラ書いてみようと思います。
大学に通う意味とは?何が学べるのか?
「仕事のパフォーマンスは学歴では測れない!学歴なんて関係ない!」
なんてことを声高に叫ぶつもりは毛頭ございません。
こういった類の話は、ホリエモンや落合陽一など、一定水準を超えた学歴を有しており 且つ 事業でも成功を収めた人が言うから説得力があるので、名もなき専門学校卒リーマンが叫んだところで「ゴミがなんか言ってる」ぐらいにしか思われません。
そもそも、なぜ皆一様に大学進学を目指すのでしょうか?
大学でしか学べないことがあるから?
社会に出る前のネットワーク(人脈・人間関係)作り?
前者はインターネットの普及により、以前は大学でしかリーチできなかった情報がパソコン・スマホを介して一瞬でアクセスできますし、ネットワーク作りといった観点でも現在はSNSやオンラインサロンなどの多種多様なコミュニティが形成されており、圧倒的にコストパフォーマンスが高いです。
医師、薬剤師、歯科医、獣医師など、受験資格に学歴が求められる特殊な職業は別として、大学に通う意味というのは以前と比較すると薄れてきていると感じます。
大学の就職予備校化。大企業へ入社するためのパスポート?
以前は良い大学を卒業することが大企業へ入社するための条件であり、将来安定した生活を送るための先行投資の側面があったと考えます。
現在は大企業へ就職すれば将来安定といった青写真は描きにくい状況になりつつあり、いかに個人として世の中に価値提供できる人材であるかといったことが求められるようになってきています。
とはいえ、2019年時点の日本においては学歴信仰・大企業信仰は未だに根付いており、その考えは新卒採用の場面において色濃く反映されています。
新卒採用における大卒の壁です。
高卒、専門卒、短大卒の方々は勝負の土俵に上がることすら出来ません。
始める前からゲームオーバーでございます。
こればかりは個人の力量でどうにかなる問題ではないので、さっさと諦めて別の会社を探しましょう!(どうしてもその企業に入社したいのなら中途入社を狙いましょう)
もう少し時代が進んでくれば、募集要項から大卒要件が外れてくる企業も増えてくると思いますが、現時点の日本はこういった企業は少なくありません。
日本の大企業さまはまだまだ学歴信仰が厚いですが、アメリカさまは既に変わりつつあります。
www.businessinsider.jp
今、グーグルやアップルといった有名企業は大卒資格の有無にかかわらず、仕事に必要なスキルを持った人材を採用している。リンクトインによると、現在、働きたい企業として人気の企業の多くは大卒資格を求めていない。また同社の詳細な分析によると、ある職種では大卒ではない人材が多くなっている。電子技術者、メカニカルデザイナー、マーケティング担当者などだ。
教育環境や労働環境が日本とは異なるので、記事に書かれているように「すぐに業界標準に」なるとは思いませんが、徐々にそういった流れになってくるのは間違いないと思います。
勉強の習慣と情報収集力は身につけておいた方がいい
「学歴社会の終焉だ!勉強なんてクソくらえ!今日も海辺でBBQだ!ヒャッホー」
と考えている方は要注意です。
これからはこれまで以上に勉強の時間・習慣が重要になってくると思います。
ここでの「勉強」とは英単語や歴史年表を覚える(英語は使えたほうがいいし、歴史の流れを知ることは重要)といった入試のための勉強ではなく、自分の興味関心ごとや世の中を変えるテクノロジーについて積極的に情報収集をして、自分の頭で考えてアウトプットしていく行動を意味しています。
私は今年で36歳になります。
この世代は、敷かれたレール(勉強、受験、就職、結婚、育児)の上を走っていけばある程度先が見えた最後の世代だと思います。
ただし、この先の未来(40,50代)については上の世代の成功体験が通用しなくなり、目指すべきロールモデルが見つけづらい世代とも言えます。
一方、現在の10代や20代は自分がどの方向に走り出すべきといったところから考えなくてはいけないので、我々の世代よりも行動や競争を強いられる過酷な世代になってくると思います。
何事も習慣化することが出来てしまえばストレスは減っていくので、早い段階から勉強の習慣を身に付けておくことをオススメします。
自分が10代なら何をやるか?思いつくままに書いてみる
色々と後悔が多い我が人生ですが、仮に自分が10代だとしたら何をするかを考えてみます。
英語・英語・英語
一番はなんといっても英語ですね。
最新のテクノロジーや世の中を大きく変える情報というのは、アメリカを始めとする世界の英語圏から入ってきます。
英会話ができると尚良いですが、最低でも文献を読むリーディング能力だけは身に付けておいた方がいいです。
複数のオンラインサロン(コミュニティ)への参加
次に思いつくのは、オンラインサロンでの情報収集とネットワーク作りです。
ネットワーク作りというと異業種交流会への参加(私が一番意味無いと思っている活動)など怪しい活動を連想する方もいると思いますが、サロン上に集まる一部の優秀な方との意見交換や情報の共有といった薄い繋がりを意味しています。
サロンに入会したころで自身の能力が飛躍的に高まるわけではないですが、そういった場に集まる人が何を考え、どういった行動を起こしているかといったことに触れられる点は非常に貴重な体験だと思います。
また、面識のない人(特に社会人や年配の方)とコミュニケーションを取ることに慣れておく(心理的ハードルを下げておく)と、後々の人生が楽になります。「コミュニケーション能力が重要」と書くと薄っぺらく感じますが、テクノロジーが進化してきて世の中の単純作業がAIに代替されるようになってきたら、人間が出来ることってコミュニケーションぐらいだと思います。
どんなサロンに入会すべきかという点については、人それぞれ興味関心ごとが異なるので一概には言えないですが、安すぎて実のないサロンに入っても意味がないので、それなりの出費をしてでも活動実績があって話題性のあるサロンに2,3個ほど入会してみる(自分に合わなそうならすぐ辞める)といいと思います。
好きなことを見つけてとことん突き詰める
時間のあるうちに好きなことを見つけて、ところん時間を投資します。
20代の頃から思い返してみると、フットサル、映像編集、マラソン、登山、格闘技、ブログ、柔術など、色々なことに興味を持ち手を出してきましたが、この先の時代何が資産になるのか分からないので、とにかく興味を持ったことを全てやってみて、その中で「コレだ!」と思えるものがあればとことん時間を投資します。
私の場合は30歳を過ぎて柔術にドはまりしましたが、10代の頃から出会っていればまた違う展開になっていたかも知れません。
とにかく、興味を持ったことには全て手を出してみることをオススメします。
情報発信で言語化能力を身につける
最後はブログやSNSなどを使った情報発信です。
特化型ブログでアフィリエイト収入を目指すというよりも、日々感じたことなどを言語化し、自分が何者であるかということを発信することを目的とします。
日々の生活や趣味に関する内容など、どんな些細なことでも良いので世の中に対して情報発信(アウトプット)していく習慣を身につけておくと、外の世界に出た時に臆することなく自身の意見を発信できるようになると思います。
良質なインプットと大量のアウトプットで感性を磨くと共に、自分が何者であるかを表現しましょう。
ここに書いたことは未だに実践出来ていないことだらけなので、気付いたらアラフィフの仲間入りしそうな私ですが、若者に負けずに自己研鑽を怠らないようにしたいと思います。