大学を中退した自分の経験から思うことを。
■やりたいことがある派(全体の10%ぐらい)
・学びたいこと、進みたい道が明確になっている
・特定の研究機関でしか学べない学問
■やりたいことはない派(全体の90%ぐらい)
・就職のためのパスポート
・皆が進学するからとりあえず通ってみる
明確な意思を持って大学に通っている人は少ないと思います。
実際、私も第一希望ではない学部に入学しました。
そして中退しました。
その後、専門学校に通って卒業しているので、最終学歴は専門学校卒になります。
専門学校卒でもそれなりにサバイブしていけます。
学びたいと思っていないことをダラダラと4年間かけて学ぶよりも、専門学校に通い短期集中で社会に出て必要なスキルを学んだほうが有利に働くこともあります。
ただ、それでも大学に通える余裕があるなら通っておいた方がいいと思います。
大卒資格が取れる状況なら取っておいた方が良い
こちらの記事(大手企業における大卒資格と採用の関係|先の見えない時代をどう生きるか?)でも書きましたが、アメリカの人気企業の多くは、入社に大卒資格を必要としない企業が増えてきているようです。
ただし、これは海外の一例であり日本にも適用されるルールかというと答えはNOです。
大学に通えるだけの余裕(お金と時間)があるのであれば、大卒資格は取っておくことをオススメします。
人生最後の何もしなくても許される時間
普通に社会に出て会社勤めをする場合、大学生活は数ヶ月~年単位で何もしなくても許される最後の時間です。
日系企業であれば、長期休暇といっても1~2週間、育児休暇でも1~3ヶ月といったところが主流ではないでしょうか。
大学生活はとりあえず授業に出ていれば誰からも文句言われないし、別に授業に出なかったところで誰も叱ってくれません。
大学という小さいコミュニティで生きているうちは、単位やバイトや恋愛や就活など、それなりに忙しい日々を送っている気になりますが、やらなくても自分がちょっと困るだけで、誰かから何かを咎められることはありません。
とりあえず授業にだけ出席していれば、それなりに単位は取れるでしょう。
それ以外の時間は自分の好きなことをやっていい時間です。
何か興味ある分野の学習をしてみてもいいし、好きなだけ遊んでもいい。
本当に自分が好きなことが何かを考えてみて下さい。
一度社会に出て、月数十万円を貰って手元に3,4万残るだけの生活を始めてしまったら、何か本当にやりたいことを見つけた時に生活水準を下げてまで取り組むことはほぼ不可能です。
一度就職してから「本当は映像系の仕事がやりたかったんだ」と気づいたとして、求人探してみたところ給料は今より10万下がるけど仕事としては募集している。
このような場合、今の生活が成り立たなくなってしまうのでそれが本当にやりたいことだとしても、生活が立ち行かなくなるので諦めざるを得ないといったことが往々にして起こります。
人生最後の何もしなくても良い時間で、本当に自分の好きなことを見つけるようにしましょう。
プログラミングや動画編集など、遊びの延長線上でビジネスに繋がる何が見つけられるのが一番いいですね。
そこでしか交流できない人たちと交われる
社会に出来ると職場の人たちと接する時間が最も多くなります。
同じ職場いるような人は、だいたい同じような経歴であったり、似たような思考を持っています。
一方で大学のような場所は多様なバックグラウンドを持った人間が集まってきます。
意気投合するような人もいれば、「あー、世の中こんなことを考えるクズがいるんだなー」といった具合に、社会に出てからは絶対に交わることのないような人たちとも容易に出会うことができません。
このような交流のためだけに大学に通った方がいいとは思わないですが、大学に通ったからこそ分かる人生経験というのもあります。
海外で働きたいと思っているなら大卒資格はあったほうがいい
私も最近知ったのですが、海外で働くための「就労ビザ」を取得するためには、大卒以上でないと発行が認められていない場合が多いようです。
もし将来海外で働きたいと考えている人がいたら、大卒資格だけは持っておいた方が良さそうです。
海外で働こうなんて毛頭考えてないぜ!という方にとっては、関係のない話でしたね。
日本の新卒一括採用では大卒資格が有利に働く
結局はこれに尽きるような気がします。
新卒一括採用が主流の日本では、どうしても学歴フィルターが働いてしまいます。
具体的には「大卒資格の募集」や「入社後の給与格差」です。
専門分野でない限り、大学4年生が持つスキルなど似たりよったりだと思いますが、募集対象が大卒以上の企業は沢山あります。
専門性が無く能力差を見極めることが難しいので、分かりやすい学歴フィルターにかけるといった具合です。
こればかりは個人の力量でどうにかなる問題ではないので、さっさと諦めて別の会社を探しましょう!(どうしてもその企業に入社したいのなら中途入社を狙いましょう)
あとは入社後の給与格差ですね。
仮に大卒とそうでない場合の月給格差が2万円だとしたら、2万円×12ヶ月=24万。
これに基本給をベースとした残業代や賞与がかかってくるので、年間で30万~40万ぐらいの差が出ます。
サラリーマンであれば評価はいくらでも逆転できる
この給与格差が一生縮まることがないかいといえば、答えはNOです。
というか、この程度の差であれば1年、長くても3年以内には逆転できます。
私の場合は2年目で大卒勢との評価が逆転しました。
一度就職さえしてしまえば、大卒であろうとそうでなかろうと、サラリーマン生活には何の支障もありません。
現在、大学に通っていない(通えていない)人であっても、何も心配することはありません。
世の中、仕事は掃いて捨てるほどあるし、そこでの評価で学歴が占めるウェイトなどせいぜい初年度ぐらいです。
出世したいなら偉い人に気に入られろ
管理職の思いを一刀両断する女子社員。#忘年会スルー pic.twitter.com/s4vSC3AAda
— lonely_bluesky (@hise_10000) 2019年12月10日
#忘年会スルー
— コピペプログラマ👨💻よしお (@YoshiBlog2) 2019年12月10日
忘年会はお金も払って時間も無駄にする行事だよね。
飲み会が楽しい人はいいけど、お酒が飲めなかったり上司の無駄話を聞きたくない人もいっぱいいるはず。
なのに、行かなかったら「ノリが悪い」とか「非常識」とかいう空気はおかしいと思うな😭
#忘年会スルー
— マダム・ド・エス@誰にも真似できない人生を (@ATS_madame) 2019年12月10日
中高年上司の皆さん、アルコールの力を借りないと本音が話せないというコミュ力の低さをまずは改善しましょ
部下としては本音はちゃんと業務時間中に受け止めてもらいたい
1on1で素面できちんと聞いて
忘年会は会社補助でおいしいものを食べる会程度で十分
忘年会ランチでもいいと思う
#忘年会スルー がトレンド入りしたらしいですね。
時代ですね。
私も入社1年目の時に忘年会の幹事を務めました。
確かに面倒くさいですよね。
飲食物の手配、催し物の企画、景品の手配、司会進行、乾杯や締めの挨拶の根回し、後片付け、2次会の手配、各種精算...etc
ただ、これって自身の仕事っぷりをアピールできるチャンスでもあります。
会社のお偉いさんはじめ、全社員が見守る中で滞りなく会を進行し、2次会のエスコートまで完璧に決める!!
それだけで「あっ、この新人スゲーな!」と思わせることが出来ます。
これはホント!
誰の目にも留まらないところで地道に成果出すよりも、こういった場を完璧に着地させる方が100倍上司の印象に残ります。
あと、皆さん自分のことばかり考えて #忘年会スルー を声高に叫んでいますが、自分の評価者である上司がどのように考えているかを知っておいた方がいいと思います。
飲み会や社員交流の場を重要視するような上司であれば、#忘年会スルー勢 が華麗なるスルーを決めている間に、飲み会に積極的に参加して『いやー、僕(私)お酒好きなんですよねー。今度おすすめのお店に連れて行ってくださいよー。』といった具合に上司との距離を縮めていくと、不思議なことに評価は右肩で上がっていきます。
成果主義とか無いですから。
最終的に評価するのは人間で、人間は好き嫌いで物事を判断しがちです。
偉くなりたいのであれば、上司に気に入られることが最良の方法です。
www.mw1919jp.com
社会に出たら学歴を披露する場など皆無
学歴の話に戻ります。
今現在、自分が大学に通っていない、或いは名もないFランに通っていることで、就活が上手くいかなかったり周りに引け目を感じている皆さん。
安心して下さい。
社会に出たら学歴を披露する場など皆無です。
この10年間で「どこの大学出たの?」とか聞かれたことないです。
学歴の話がでるのは、就活と入社1年目ぐらいです。
それ以降は「どこの大学を出ているか」ではなく「何をやってきたか」で会話することがほとんどです。
高卒だろうが専門卒だろうが、社会に出たら実績が全てです。
就職するまでは学歴が物を言うルールでしがが、一度社会に出てしまえば、大卒で大した成果を上げていない人よりも、高卒で圧倒的な成果を出している人の方が評価されるルールに変わります。
学歴コンプレックスなど得体の知れないものに囚われる必要など全くありません。
学歴が通用する期間は人生においてほんの一瞬です。
人それぞれ色々な事情があると思いますが、いくら後悔しても過去を変えることはできません。
今の自分が変えることが出来るのは未来だけです。
過去を嘆くのではなく、どうすれば未来がより良いものになるかを考えるようにしましょう。
世の中凄いスピードで情報が流れていくので、何かを考える時間が取りづらくなっていますが、生きていく上で考えることはとても重要です。
学歴や将来について悩んでいる人がいたら、一度立ち止まって考える時間を作ることをおすすめします。