柔術Lifelog

「柔術ときどき仕事」ぐらいの割合の【柔術多め】ブログです。

人はなぜ柔術の試合に出場するのか?|5つのタイプに分類してみる


人はなぜ試合に出場するのか?

私自身もこれまでに4度出場していますが、その理由についてあまり考えてきませんでした。

初めて試合に出場しようと思ったきっかけは人に進められたからだったのか、自発的に試合をしたいと思ったからなのか。

今となっては思い出せません。

柔術を職業としていない限り、普段生活する上で「柔術の大会で優勝した」ことはちょっとした話のネタになるぐらいで、実益はあまりない気がしています。

大会のエントリー費用を払い、せっかくの休みを潰し、苦しい減量を行った上でマットにあがり、怪我をするリスクを負って試合に出場する。



それ、なんていうプレイですか?



普通に考えたら【試合に出場しない】選択をすると思うのですが、それでも柔術愛好家たちは試合に出場する。

自分自身や周りの人たちの言動から、私なりに目的別タイプ分類をしてみます。


①練習成果の確認

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多くの人がここに分類されるのではないかと考えます。

日々練習を続けていく中で、自分にどこまで力がついたのか分かりやすい形で確認することが出来ます。

柔術クラスタで度々議論になる「全力でスパー出来ない問題」も試合に出場することで解決です。

全力出さないと簡単に負けるので皆必死です。表情がガチです。怖いです。

柔術は体重別階級制に加え、年齢・帯色によるクラス分けがされるので実力の相対評価がしやすいフェアな競技だと思っています。

②帯色を上げる

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実力を証明するために試合に出場する。

競技全体として昇帯の明確な基準がなく、各ジムやインストラクターの判断によって帯色が上がってきます。

中には「試合の結果」を一つの基準とするジムもあります。

帯色が強さを表すのであれば、試合結果は誰の目にも明らかであり公平な判断基準と言えるかもしれません。

③強さの証明

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あまり考えたことがなかったのですが、ツイッターで興味深い意見がありました。


たしかに試合に勝ったときの喜びは日常生活では得られないですし、ましてや一本勝ちした後なんかはドーパミン垂れ流し状態です。

社会的地位など関係なしに、ただ強いという一点だけが称賛される試合の場。

一度この感覚にハマると抜け出せなくなるというのも頷けます。

④試合後の解放感

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アマチュア競技であっても、試合出場を決めた後は様々なストレスを受けます。

分かりやすいところだと「減量」と「試合前の緊張」です。

前者は肉体的、後者は精神的なストレスとなります。

初めての試合なんて、それは凄いストレスです。

減量に慣れていないので体重超過を気にして落とし過ぎるし、試合当日も会場の体重計でオーバーだったらどうしようとか、試合相手がめっちゃ強そうに見えるし、試合の始まり方にしてもレフェリーと握手すべきなのかとか、相手と手をタッチ(この行為の正式な名前はなんて言うんだろう?)してから始めるべきなのかとか分からないことだけです。

普通に生活していたら絶対感じることのないストレスです。

それだけに、試合後の解放感は格別です!

試合が与えるストレスが大きいからこそ、解放されたときの快楽が強いです。

試合後の反省会と称した飲み会のビールなんかもう最高ですよ!

仕事終わりのビールとは比べ物になりません!

試合に出場した人しか味わえないご褒美だと思います。

⑤練習仲間とチーム優勝を狙う

個人競技でありながら、チームでポイントを競う団体戦の側面もあります。

所属しているVISCA柔術で団体入賞を狙って出場したこともありますが、学生の頃の体育祭を彷彿させる楽しさがありました。

試合後に練習仲間と飲むお酒は格別です!

誰々の試合はどうだったとか、あのレフェリングはどうなのか、次はどの大会に出ようかなど、話のネタは尽きないです。

チーム一体となって一つの目標に向かうという点では仕事も一緒ですが、熱狂度と前のめり感が段違いです。笑
www.mw1919jp.com

まとめ(楽しみ方は人それぞれなので好きにやればいい)

自分なりに整理してみましたが、結局自分はどのタイプなんだろうか?

③強さの証明④試合後の解放感 あたりが当てはまるような気がします。

試合に出場する以上、誰しも勝ちたいだろうし、自分が勝つ姿をイメージして会場に向かいます。

ただ、難しいものでなかなか思い通りにならないのですが…

白帯巻いてからそれなりの日数が経っていますが、未だに白帯カテゴリーの優勝経験なし。

今年こそは…

なんてことを考えていたら、シュラプネル柔術アカデミー代表の金古先生のツイートが目に留まりました。


染みるわー…


試合に出るも出ないも自由ですし、その動機も様々。

たとえ結果が振るわなかったとしても、その決断をしただけでも意味があると信じて今年も大会エントリーしようと思います。