我が家には妻と2人の子供いる。
幸いなことに定職に就けており、安定した収入も確保できている。
都内へのアクセスといった意味では若干交通の便が悪いところではあるが、住宅ローンを組んでマンションを購入した。
衣食住に困窮した生活を送ることはなさそうだ。
家族と仕事以外にも、趣味として柔術を習ったりブログなども書いている。
傍から見れば何の問題もない、それなりに幸せそうな家庭だろう。
傍から見れば。
青木真也というメンター
これまで色々なビジネス書を読んだり、好きなスポーツ選手の言葉に影響を受けて育ってきた。
同年代の平均的な読書量と比較した場合、ボリュームと時間だけなら平均値より上だとは思う。
言葉というものは不思議なもので、本で読んでもただのフォントでしかなく、紙に擦り付けられたインクの模様にすぎない。
それが一人の人間がこれまで歩んできた人生やストーリー越しに読み込むことで、自分の人生を豊かにしてくれる偉大なものになる。
特にスポーツ選手は、競技に取り組むその姿勢(生き方)がコンテンツとなっており、その存在から発せられる言葉には大きな力がある。
三浦知良、中田英寿、イチロー、本田圭佑、大谷翔平、錦織圭、内村航平、北島康介など、これまで様々な日本人アスリートが多くの人々に勇気を与え、力になってくれてきた。
ご多分に漏れず、私もその中の一人だ。
しかしながら、一介のサラリーマンである私からすると、当たり前ではあるが彼らはどこか遠い存在であり、憧れを抱き一時的に大きな力を貰うことはあっても、日々生きていく上での心の支えや拠り所にはなりえなかった。
家族四人で慎ましく生活していく上では大きな困難はない。
その代わりに大きな達成感や高揚感も得られない。
日本人男性の平均寿命である81歳まで生きると仮定し、残された時間は45年。
45年より長いか短いかは分からないが、そのぐらいで間違いなく死ぬ。
この世から消える。
自己実現のために体が動かせる時間となるともっと短い。
世の中にはビジネス的に大きな成功を果たしている人物や表現の舞台で人々に感動を与えている人物がいる。
自分は何者でもない。
このまま天職とも思えない仕事をこなし、毎月決められた給料を与えられ、住宅ローンを返済し、家族に衣食住を提供して生涯を終えていく。
葛藤。
20代の頃からすると考えられない悩み。
好きなことをやりたければやればいい。
その意見は正しい。
これまで35年生きてきて、家族を持ち、人生の制約が増えた。
考えれば考えるほど苦しい。
答えは分かっているが実行に移せないから。
そんな中、私のメンターとなる人物に出会うことができた。
格闘家 青木真也だ。
人の痛みや苦しみが分かる人物
このブログでも青木真也や青木真也サロンに関する記事をいくつか書いてきた。
自身がサロンメンバーになったことから、宣伝臭くなってしまうので、あまり青木真也に関する記事は書かないようにしようと心がけていたが、今朝以下のnoteを読んで居ても立っても居られなくなり、家族との時間を早々に切り上げ、土曜の昼間からパソコンに向かい始めた。
私は2019年1月に青木真也サロンに入会した。
これまで、実際に青木選手本人と会ったことは一度だけだ。
サロンメンバーとしても後発組で、noteに書かれているGO三浦さんや格闘技仲間などの青木選手を支えるメンバーとは比較にならないほど関係性は薄い。
青木選手からしたら、サロンメンバーの中のその他大勢の一人に過ぎない。
ある日、私は自身の不安や葛藤をサロン内のチャットでぶちまけた。
旧来の友人たちにもぶつけたことがない自身の内面に関する内容だ。
内容は明らかにはしないが、青木真也はただ受け止めてくれた。
そして、時折気にかけてくれてメッセージをくれる。
格闘家 青木真也の大ファンであるが、青木真也という一個の人間を好きになってしまった。
基本的には人の痛みが分かる優しい人。
「仕事をしている人、皆戦っているから。」
この言葉に多くの人が共感し、力をもらえた。
私もその一人だ。
最近、青木選手の家庭に関して、本人から現在の状況が発信された。
それに関して「それぞれ色んなことがあるよね」としか思わないし、その点に関して面白おかしく騒ぎ立てている輩に対しては可哀そうだなとしか思わない。
青木真也は自分の価値観を尊重することを選んだ。
それ以上でもそれ以下でもない。
誰にとっても完璧な人間なんていない。
2019.3.31 One Championship 両国大会に向けて思うこと
明日は現地で観戦する。
自分がリングに上がる訳ではないし、青木真也がこれまで築いてきたものの重みや試合に対する重圧は到底計り知ることはできない。
明日は変に神妙な態度を取ることもなく、普通の一格闘技ファンとして、青木真也を応援する予定だ。
いつもの格闘技観戦と違うことが一つだけあるとしたら、たぶん人生で一番大きな声を出すことになること。
自分が声を張り上げたところで、勝率が上がるわけではないけど。
もちろん勝つと信じているし、そのイメージしかないけど、どんな結果であっても真正面から受け止める覚悟はできた。
一介のファンがこの言葉を使うのは恥ずかしくてこれまで使ってこなかったが、今日だけは使おうと思う。
俺たちはファミリーだ。