半年ぶりに書いています。
新型コロナウイルスの影響で驚くべきスピードで世の中が変化し、その変化のスピードに置き去りにされないよう、社会も個人も必死に変化に適用しようと努力を続けてきました。
日本で初めて陽性確認されたのが2020年1月16日なので、この騒動が始まって約1年が経過したことになります。
激動の1年。
業界によっては「10年の変化を2ヶ月で起こした」とも言われており、その変化のスピードにはただただ驚くばかりで、目まぐるしく世の中が変化していく中、私個人の生活も大きく変わりました。
分かりやすいところでいうと、2月下旬から今日に至るまでリモートワークが続いており、それに伴い家族と接する時間も増えています。
それ自体を切り取ればポジティブな変化ではあるものの、一方で独りで過ごす時間(余暇)が無くなり変化のない日常を過ごしています。
リモートワークを始めて半年ぐらいは「仕事と家庭が充実していれば余暇は無くてもいい」なんてことも考えていましたが、次第に「仕事と家庭」以外の人生の張り合いを求めるようになってきました。
お酒も火遊びも出来ない退屈な毎日。
そんな中、飛び込んできた幸せなニュース。
- 格闘技コンテンツに乗れない1年
- 心酔できる選手がいることは幸せ
- なんで青木真也なのか?
- アンチがいるから盛り上がれる
- メインストリームか窓際か
- 芸歴が長ければ偉いわけではないけど、語れる物語は増えていく
- #青木真也にエール
格闘技コンテンツに乗れない1年
国内でコロナウイルスが確認されてからというもの、世の中は自粛ムード一色。
業界関係なく日本中が新種のウイルスに警戒し、如何に感染を食い止めるか努力を続けてきました。
それ自体は間違っていないと思いますし、私個人としても「場に求められるマナー」は守ってきたつもりです。
じ‐しゅく【自粛】
[名](スル)自分から進んで、行いや態度を慎むこと。
御多分に洩れず格闘技業界にもコロナの影響は波及し、様々なイベントが中止になり、選手個人の活動も制限される形となりました。
「自粛」「ステイホーム」「コロナに負けずに頑張ろう」といったスローガンを目にするたびに、どこか冷めた気分になっていったことを覚えています。
2020年1月~2021年1月にかけて開催された格闘技イベント・対戦カードは数多くあるものの、個人的に印象に残っているカードは「2020年12月31日 堀口恭司×朝倉海」ぐらいで、それ以外にこれといって印象に残っている試合はないというのが正直な感想です(格闘技をあまり観てこなかったということもあります)。
1試合にかける物語を作り上げることが困難な1年だったと思います。
心酔できる選手がいることは幸せ
そんな世の中だからこそ、心酔できる(応援できる)選手がいることは幸せなことだと思います。
応援できる選手がいることはとても幸せなことで、極端な話、選手が勝とうが負けようが興奮できます。
勝てば「ほれ見てみぃコラボケがァ!これがワイの推しの選手じゃー!」と大きな顔を出来ますし、負けても「もう一丁!次に向けて頑張ろう」と無責任に応援することが出来ます。
自分が痛い思いをすることなく、その熱狂の一部を共に味わうことが出来る。
自分を投影するでも、自分がなれなかった自分を投影するでも、どんな形であっても応援できる選手がいることは幸せなことだと思います。
なんで青木真也なのか?
ファン歴は浅いです。
個人的に2回波が来ていて、第1波が2008年 DREAM.1 ライト級グランプリのJ.Z.カルバン戦。
DREAM.1 ライト級グランプリのメインがノーコンテスト(偶発的な反則)で終わり、観衆一同から「おいおい。勘弁してくれよ」と批判にも似た思いをぶつけられながらも、仕切り直しの2戦目で完勝して重圧から解放されたような男泣きに興味を持ちました。
その後、青木選手の試合は追っかけるものの、格闘技の勝った負けたを追っかけるのみで時間経過と共に次第に興味は薄れていきました。
そんな中、第2派のきっかけとなったのは青木選手が出版した「空気を読んではいけない」です。
格闘技選手でありながら、自己啓発本にジャンルされるようなキレッキレの思考に興味を持ち、生き方やその思考を追っかけるようになりました。
格闘技のスキルが高いことに加え、格闘技以外の幅が広く、時勢に流されない芯の強さに惹かれていきます。
アンチがいるから盛り上がれる
世の中の芸事はアンチがいるからこそ、盛り上がれるものだと思っています。
特に格闘技の場合は勝った負けたの白黒が明白であることから、より一層アンチの役割が重要になってきます。
SNSによりアンチの意見が可視化されたことで、推しの選手に対するアンチの意見が目に留まることが多くなりました。
ここまで読んでいただいた方は流石に分かっているとは思いますが、私が推しているのは青木真也選手です。
そうですね。元祖アンチの巣窟です。
歯に衣着せぬ発言で業界をざわつかせることもしばしば、若い選手からすれば目の上のたんこぶ的な存在だと思います。
本当に賛否の分かれる選手だからこそ、格闘技のパフォーマンスで結果を出した時の爽快感は格別です!
「あれ?試合前なんて言ってました?ほら。勝ちましたけど?何か言いたい事ありますか?ねぇ、いまどんな気持ち?」的な。
自分が頑張った訳ではないのに、なぜか勝ち誇った感じになるのはなんなんですかね。
あまり前面に出し過ぎると嫌われるので気をつけましょう。
メインストリームか窓際か
長いこと日本のリングに上がっていないので評価が難しい現状ではありますが、青木選手は最前線に位置する選手なのか或いは窓際の存在なのか。
自身のnoteで語っているように、私自身も最前線に位置する選手だと思っています。
1983年5月9日生まれ。
私と同じ1983年生まれ。同い年。
プロデビュー戦となる2004年7月3日の池本選手戦から数えても17年。
www.youtube.com
肉体的なピークを過ぎているにも関わらず、トップ戦線に残り続けていることは本当に凄いことだと思います。
現状の日本格闘技界のメインストリームはRIZINであり、そこの顔は堀口選手、那須川選手、朝倉兄弟であることは異論の余地はないと思いますが、ジャパニーズMMAの歴史を語る上で青木選手の存在感はまだまだ消せないと思います。
お互いになんだかんだ言い合いながらも、どこか見えないところで繋がっていそうな二人。
芸歴が長ければ偉いわけではないけど、語れる物語は増えていく
同年代であり、リアルタイムでその戦いを見てきたからこそ、感情移入する部分は多くあります。
但し、芸歴が長ければそれだけでいいという訳ではなく、「語れる試合」がいくつあったかが重要だと思います。
長年、日本の格闘技界を見続けてきた人にとっては、どの場面もすぐに思い出すことが出来るシーンだと思います。
芸歴は短くとも、圧倒的な成果で史に名を刻んでいく那須川選手や、時代の潮流に合わせてYoutubeの波乗りを楽しむ朝倉未来選手など、若い選手が台頭することは業界に取っても望ましいことだと思いますが、「ジャパニーズMMAの最後の生存者」たる青木選手の果たす役割はまだまだ大きいと思っています。