— ミノワドリブン (@minowanowa) 2019年3月6日
遅ればせながら箕輪厚介著(@minowanowa)の『死ぬこと以外かすり傷』を読みました。
見城 徹(@kenjo_toru1229)
青木真也(@a_ok_i)
堀江貴文(@takapon_jp)
前田裕二(@UGMD)
落合陽一(@ochyai)
佐藤航陽(@ka2aki86)
などなど、時代のトップランナーたちを相手に書籍編集を行ってきた人物だけあって、そのバイタリティーは凄いものがあり、活字を通してその熱量が伝わってくる書籍となっています。
「やりたいことが見つからない」「今の生き方に迷いがある」「何かを成し遂げたい」「最初の一歩が踏み出せない」といった思いを抱いている20~30代に対し、未来に向かってその背中を押して奮い立たせる一冊になっています。
「自分の手で金を稼げ」「名前を売れ」と焚きつけてくるものの、『フリーランス至上主義』『会社から自由になる』といった偏った主張にはなっておらず、「サラリーマンもまたエキサイティングで最強な仕事である」という考えがエッセンスになっているので、これからサラリーマンとして働く20代前半の方々には是非とも手に取って読んでもらいたい内容になっています。
早くこっちにくるといい。こっち側で間違いない
すごく強烈で魅力的な言葉ですよね。
早くこっちにくるといい。こっち側で間違いない
何の説得力もなければ、無責任でしかないこの発言!
それでも人々はこの男の発言に魅了されます。
この男、時代のトップランナー達と仕事しているだけあって、現代社会が漫然と抱えている不安・不満・課題意識に対してピンポイントで火を放ち、人々(特に若者)を先導する力が長けています。
私自身、この本は感度の高い20代前半の時に読んでおきたかった。
35歳でまだ枯れている場合ではないですが、何も持たずに身軽であった20代前半に読んでいれば何か行動を変えていたような気もします。
いや、そう考えている時点でダメですね。
本書にも書かれている「今やれよ!」の精神で「昨日までできなかったこと」をやる。
今からでも遅くない。
これから新しいことを始めるには、「今が一番リスクが少ない」と信じ、ただ手を動かす。
時間は有限だ。人はすぐ死ぬ。
一瞬一瞬、本能で自分のすべきことなのか否かを判断する!
やると決めたことはとにかくやってみる!!
やってみて身にならなければ、また何か別のことにチャレンジしていく!!!
このスピード感と興味のアンテナを立て置かないと、この先の時代生き残っていくことは難しくなるでしょう。
サラリーマンもまたエキサイティングで最強な仕事なのだ
今や田端信太郎氏(@tabbata)と並び、エクストリームサラリーマンの代表格になりつつある箕輪氏。
インフルエンサー界隈で良く耳にする視野の狭い勤めdisとは一線を画し、サラリーマンであることの強みを存分に語っています。
最近ではネット番組でチューハイ片手に堀江氏と絡んだり、歌手活動を始めてみたりと、もはや本業が何なのかを忘れてしまいそうになりますが、サラリーマンとして忘れてはいけないマインドもしっかり持っているところに魅力を感じます。
僕の仕事に協力するハメになってしまった社員は幸か不幸か、誰よりも過酷になる。
だからこそ、誰よりも自分が汗をかく、しっかり感謝する、トラブルの時は自分が出ていく。
我々は華やかな表舞台に立っている姿しか目にすることしかありませんが、その裏では一緒に働くメンバーを感謝し労い、誰よりも自身がハードワークをこなしているようです。
部下からすると理想的な上司かも知れません(課せられる膨大な仕事量を除いては…)。
そうやって人々からの支持を集めることで、周囲が面白がって箕輪厚介という神輿を担ぐ。
本人の意思とは無関係に箕輪厚介という神輿の担ぎ手が増えていき、本人すら予想していなかった地点に到着してしまう。
最近では歌手として紅白を目指すと公言している。
訳が分からない!
その「訳が分からないモノ」に人々は興味を示し、『何かやってくれそうだ』と期待を抱く。
サラリーマンがエキサイティングな職業なのではない。
サラリーマンという職業をエキサイティングにすることが出来るか否かが、問われているのだと思います。
今ではなく未来を語る楽しさ
人々が箕輪厚介に惹かれる理由の一つして、【現在】ではなく【未来】を意識して行動している点が挙げられます。
ワクワクする未来が迫っている。この波に乗ろう。
自分たちの手で、世界の輪郭に触れ、自由で新しい秩序を作り直そう。
おっさんの言うことはすべて聞かなくていい。
本当に自分たち若者を中心に、既存の仕組みをぶっ壊して新しい世界を築こうとしています。
1000人規模の有料オンラインサロンを立上げ、みの邸というシェアハウスを日本全国に作り、動画・音声・イベントなどのコンテンツをマーケティングからプロデュース、制作、そしてSNSを連動したプロモーションまで、トータルに仕掛けことが出来るリソースを手に入れました。
最近では海外進出も考えているとか。。。
これだけ名前も売れて、影響力を持つことが出来れば、その資産だけで食っていくことも十分可能な域に達していると思いますが、立ち止まるとか過去を振り返るようなことはこれっぽっちも考えていないように思います。
ライフ イズ コンテンツ。
箕輪厚介という生き方がコンテンツそのものであり、一つの場所に留まることなく、様々な才能や支持者によってグルグルと攪拌されながら、色々な場所を漂流して誰も想像し得なかった地点に到達する。
そんな人物の若者や未来に対する思いが詰まった一冊になっていると思います。
文章としても非常に読みやすく、集中して読めば3時間ほどで読み切ることができるので、「これから何かに挑戦してみよう」と考えている人は初速バーストのガソリン代だと思って手に取って読んでみて下さい。
狂え。生半可な人間が何も成し遂げられないのは、いつの時代も変わらない。
絶望を感じながら、それでも信じて走り抜け。
守るより、攻めろ。そのほうがきっと楽しい。こっちの世界に来て、革命を起こそう。
【出典】死ぬこと以外かすり傷