柔術初心者が動画で技の研究をしてもすぐに実戦では使えるようにはならない(経験に裏打ちされた確信!)
どうも。こんにちわ。
痛めた肘もだいぶ回復してきて、いよいよ昨日から本格的な練習を再開することができた白帯が通ります。
先日、当ブログで以下の記事を書きました。
www.mw1919jp.com
内容的には「エスケープについて動画で学びましょう」といった内容です。
と言うわけで、マウント、バック、サイド、ノースサウスの各ポジションについて、エスケープ方法を頭の中に叩き込んだ上で、その3日後に練習に挑んだわけですが、
びっくりするぐらいエスケープできませんでした!爆
頭の中では華麗に『スッ、スッ、ビターン!』と華麗にスイープまでかますイメージで挑んだんですが、結果一つも返せず…
この結果を受けて「動画研究なんて無意味だった」と短絡的に結論付けるのではなく、なぜ上手くいかなかったのか、動画研究は本当に効果がないのかを考えてみたいと思います。
1. 動画を見るだけでは自分のものにはならない
直近2回の練習では意図的に相手にポジションを取らせ、そこから動画で学んだエスケープを試みるという取り組みを行いました。
もうね、全然エスケープできませんでした!涙
マウントもサイドもどのポジションでもそうなんでしょうが、相手にガッチリ良い体制を作られた後のエスケープって、白帯には無理ゲー感が満載です。
まず、相手がいますよね?
で、相手はずっと止まっていないですよね?
そんな中、「えーと、確か右手で相手の襟を掴んで、左手は袖を持って、ブリッジっで相手の重心をずらして…あっ、足って絡めるんだっけ?」なんてこと思い出しながら動いているうちに、首やら腕やら持っていかれる訳です。
現に前回の記事で紹介させて頂いたマウントからのエスケープを試みている最中に、あれよあれよという間になぜかバックを取られ、裸絞め(リアネイキッドチョーク)でタップ!!!!
www.youtube.com
動画の内容が悪いと言いたいのではありません。
相手がいることを前提として動いていく(反応していく)という思想が欠落していた自分を恥じています。
では、相手が動いてこない教則動画を見ることは無意味なのか?
2. 引き出しの数を増やしておくことは必要
答えはノーだと考えています。
相手にポジションを取れた際に「逃げ方を知っている」のと「逃げ方を知らない」のでは、エスケープできる可能性(確率)が大きく変わってきます。
突然ですが、白帯などの柔術初心者がエスケープを試みるも【どうしたらいいか良く分からないことTOP3】の発表です!
① 相手にポジションを取られた際、手(グリップ)や足をどこに置けばいいか分からない
② どういった動きをすれば相手の重心を崩せるか(相手が嫌がるか)分からない
③ ガードに戻すべきかスイープを狙うべきかが分からない
オール実体験です!Yeaaaah!!!
DA ♪ KA ♪ RA ♪
すぐに実戦で使えなくとも、「こういったエスケープの方法があるんだ」ということを知っていることは重要だと思います。
勿論、実際に道場に行って師事する先生に教えてもらい、自分の体を動かしながら覚えていくのが一番良いです。
但し、怪我をしてしまい道場に行けない日や家庭や仕事で練習する時間が限られている人などは、予習復習として動画を見てイメージ作りを行うことは上達への近道だと思います。
あとは動画を見て満足するのではなく、実際に自分で試してみて「なんかしっくりくる」「身体が自然に動く」というムーブを一つ一つ増やしていく作業の積み重ねだと思います。
動画などで技を研究することで「引き出しを増やし」、道場の練習(スパー)で「いかに引き出しを早く開けられるようになるか」を磨いていくイメージです。
3. 初心者はとにかくエビ!エビ!エビ!
木曜柔術終了。
— 渡邉正人@IT屋×柔術家 (@mw1919jp) 2018年8月23日
エビですね。エビ。今はどんなテクニックよりも反応良くエビで距離取ることだけを考えよう。#エビが全て pic.twitter.com/zSRtZ3ZSEe
ここまで、動画などで技(テクニック)を学ぶことの重要性を説いてきましたが、次の大会まで【残り15日】となった状況で何を優先して練習(習得)していくべきかを考えた結果、以下の結論に至りました。
とにかくエビ!エビ!エビ!
これまで相手にポジションを取られたことを想定し、どのようにしてエスケープすべきか色々な動画を見てその方法を研究してきましたが、前述の通り相手に良いポジションを取られた後に対処しようとしても時すでに遅しです。
いかにして、相手に良いポジションを取られる前に対処するか。
相手がパスガードしてきた!
→エビしてガードに戻す
サイド付かれそうになった!!
→フレーム作ってエビ
マウント取られそうになった!!!
→相手のヒザを押しながらエビ
結果、エビが全てでした。
テクニックも大事ですが、次の大会まで残された時間は僅か(練習回数で数えると4回)しかないので、残り時間は新しいテクニックの習得に走るのではなく、
① これまでに覚えた技・動きの復習
② 相手に攻められた際の反応速度の向上
この2点を重点的に磨いていきたいと思います。
アジア選手権まで残り15日!